PRESIDENT'S BLOG夢への扉
2026.06.30
その159 創業110周年 : 理念の思いに立ち返る
理念は簡単に決まったわけではない
創業110周年を迎えた今年は、「理念に立ち返る」を方針に掲げています。「人のつながりを大切にし、力いっぱいの努力で、世の中の役に立ち、愛される会社となる」。この理念は、決して簡単に生まれたものではありません。理念検討メンバーと合宿をし、何度も何度も議論を重ね、この言葉にはさまざまな思いが込められています。
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「人を大切に」では、何かが足りなかった
理念の最初の一節を決める時、最初は「人を大切に」という言葉にしようと考えていました。これがソミックの社風を表している言葉だと思っていたからです。ただ、同時に少なからず違和感をもっていました。「人を大切にする」という表現は、人を、守るべきものや管理の対象として扱っているような響きがすると思ったからです。会社として人を大切にするのはもちろんのことですが、人と人の間に生まれる関係性にこそ本来のソミックの強みがある。そう考えた時、人と人のつながりこそが最も大切であり、「人のつながりを大切にし」という言葉に辿り着きました。100年の歴史を支えてきたのは、人ではなく、目に見えない「つながり」そのものだったのです。
「力いっぱいの努力」が、つながりを強くする
一方で、このつながりを単なる仲の良さや、馴れ合いの環境にしたくないという思いもありました。そこで外せなかったのが、「力いっぱいの努力」という言葉です。地道に、時には必死になって挑戦する、そんな力いっぱいの姿を見せるからこそ、周りの人は「この人を助けたい、この人の力になりたい」と思い、そこに真のつながりが生まれます。3代目社長 石川哲司が打ち出した「友愛」と「挑戦」という言葉。この2つがセットになって初めて、ソミックは時代を乗り越えられると思います。
「愛される人となる」の想い
ある時、社員の何人かが私に一枚の手作りTシャツをプレゼントしてくれました。私が社長に就任した2012年に「夢のある元気な会社」を掲げていたことから、胸元には「夢」、そして背中にデザインされていた言葉を見て驚きました。理念の最後の一節である「愛される会社となる」の「会社」という文字を、あえて「人」に書き換えていたのです。「会社は人なり」といいますが、ソミックの最も大切な財産は「人」です。「会社が愛されるというよりも、一人ひとりの従業員が、お客さまや地域、そして仲間に信頼され、愛される存在になって初めて、ソミックは愛される会社になれる」この思いが伝わっていたことがとても嬉しく、その年(2019年)の夏まつり、そのTシャツを着用しました。そしてTシャツを着て、ソミックというチームの絆を改めて実感しながら、多くの従業員や家族、地域の皆さまとともに、暑い暑い夏まつりを楽しみました。

いつの時代も「人」
時代が変わり、A I やロボットが当たり前になっても、ソミックの真ん中にあるのは常に「人」です。「愛される会社」とは、「愛される人」の集まりです。創業110周年。私たちはこれからも、一人ひとりが誰かに必要とされ、愛される人であり続けたいと思います。人が楽しく仕事ができる環境こそが、力いっぱいの努力につながり、愛される会社となります。仲間とワイワイ楽しみながら仕事をする、その先にこそ、次世代へと続く笑顔の未来があるのだと信じています。