PRESIDENT'S BLOG夢への扉

2025.08.20

その153 FUSE 5周年式典編

7月18日に、ザザシティ浜松B1Fにある「FUSE」の5周年式典に参加してきました。浜松の政界、学界、経済界などから100名ちかい人たちが集まりました。
FUSE外観

FUSE 5周年式典

FUSEは、浜松いわた信用金庫が設立した、浜松でイノベーションを起こし、新規事業を創出することを目的とした施設です。“コトを起こす全ての人が試行錯誤する場所”として“「点」と点の出会いを「線」で繋がる共創に”、“Your Passion, Go Anywhere”を掲げています。行政や民間企業ではなく、金融機関がこのような施設を運営することは全国でも稀な例です。
式典は、浜松いわた信用金庫会長の御室さんの挨拶から始まりました。5年前、アメリカのシリコンバレーを訪れた御室会長は、「浜松にもシリコンバレーのような場所をつくり、新規事業を起こし浜松を活気づける! 今こそ、やらまいかだ!」という思いで、いくつかの企業の協賛を得ながら、FUSEがスタートしました。ソミックもこの協賛企業の一つです。
FUSE内観
続いて、5周年を記念してリニューアルされたFUSEの内覧会が行われました。FUSEを事務所として使っている人が集まるロビー、働く人たちの机や椅子はアメリカのオフィス家具メーカー、ハーマンミラー製でした。その横には、おしゃれな食堂や自分たちで調理のできるキッチンも備え付けられていました。また、新規の製品を試作できる3Dプリンターや工作機械も常備されていました。まさに、「全ての施設、環境は整えたので、さあここで新しいモノやコトを創造してくれ」と言わんばかりの施設でした。

パネルディスカッション

次に、この式典の目玉となるパネルディスカッションが始まりました。このディスカッションは2部構成となり、スタートアップ企業を立ち上げてきた大羅淳司さん、中村幸一郎さんによる「グローバルに活躍する起業家を生み出すエコシステム」と、スタンフォード大学の教授である池野文昭さん、慶応義塾大学の芦澤美智子さんによる「地域の力で、未来を動かす」でした。私はこの中でも、芦澤さんが話をしていた「浜松という地でどのようにスタートアップを起こすか」という話がとても印象に残りました。

地域の力で、未来を動かす 〜イノベーションへの挑戦〜

芦澤さんによると、地域に沿った新規事業を起こすためには、その土地の歴史や特徴を知ることから始めることが重要とのことでした。浜松の特徴の一つは、多くの産業が集積しているということ。輸送機器では、スズキ、ホンダ、ヤマハ発動機、楽器では、ヤマハ、カワイ、ローランド、光産業では浜松ホトニクスなどが有名です。そしてこれらは、鈴木道雄、本田宗一郎、山葉寅楠、河合小市など、数多くのイノベーターにより生まれてきた産業です。この創業者たちが、自分の夢を描き、情熱を持って浜松の産業を興してきたのです。浜松は温暖な気候で豊かな水源や森林にも恵まれていることもこれらの産業を育てたといえます。このような豊かな自然の中で核となる情熱を持ち夢を描く人が育まれ、その情熱に賛同する人たちと共に、まずはやってみるということからイノベーションを起こしてきたのだと思います。「このしくみは、今も決して変わるものではない、これこそが浜松の力の根源であるべきだ」と芦澤さんは言われていました。

おわりに

「今を生きる私たちも、決して先人たちに負けることなく、私たち自身も自らの道を切り拓いていくことが、今、本当に必要とされることなんだ」とFUSEで思いました。ちなみに「FUSE」は、導火線や融合という意味ですが、「Future」、「Unlock」、「Synergy」、「Empowerment」の頭文字からできています。皆さんも一度、FUSEを覗いてみると新しい世界が見られるかもしれません。
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